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ヒマラヤ -ヒマラヤの山々を中心に廻る生命-

世界の最高峰14のうち9つがあり、豊富な古代文化の存在とどこまでも深く青々と樹木でおおわれた谷の地形からなるヒマラヤは、多くの野生生物の棲家となっています。 世界を舞台に多くの賞を受賞している写真家・映像写真家であるSandesh Kadur(サンデシュ・カドゥア)にとってこの地は生涯を通し永続的に環境保護活動をしているライフワークの場所です。

インドで育ったカドゥアは幼少時代から大自然に囲まれて育ちました。 「少年時代の思い出の一つに、ある満月の夜、小さな池の近くのジャムナ木に座っていた時、そこに僕がいるとも知らずにヒョウが気ままにやってきてゆったりとした足取りで歩き回っていたことを鮮明に思い出します。その時から私はワイルドライフの虜になりました。」 それから何年にもわたりカドゥアは熱心なネイチャーリスト(自然主義者)として 彼の身近な世界の自然を、ドキュメンタリーとして写真と映像に収めるようにしました。

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カドゥアはインドのバンガロアを拠点とするメディア・ビジュアルアート会社 “Felis Creations”を設立。グローバルの視点から環境保全促進に役立つ情報を世界に提供し続けています。

“Associate of the International League of Conservation Photographers (ILCP)”のメンバーであり、また自然保護活動の映像クリエイターとして、驚異的な画像、映像の力そしてストーリーを通して訴えています。「視覚で訴 えることは世界のいかなる環境、文化、言語をも超えて心に訴えかける力を持っていると信じている」とカドゥアは言います。

最近の取り組みとしては、生物学者のKamal Bawa(カマル・バワ)と東ヒマラヤ地域をとりあげ精神的観点から及び地球規模の生態系の重要性を訴えるドキュメンタリー番組を作成。
アジア大陸を流れるいずれも最大級である8大河はヒマラヤを水源とすることからヒマラヤはよく「アジアの水源」と形容されることがあります。これらの川は 新鮮な水と食物連鎖のあらゆる段階において栄養を与え、人類の4分の1はこれらの川によって維持されているといっても過言ではないでしょう。

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複雑なモザイク文化、言語、そして宗教が一体となり東ヒマラヤは民俗学者にとって魅力的な写真の宝庫である。その起伏の激しい急な地形と孤立した谷の地形がそこで暮らす人々を千年間守ってきた。

Lake Gurudongmar は北シッキムにある標高5212mの湖で、氷河によって形成された多くの湖の一つ。またGurudongmarは仏教徒とヒンドゥー教の両宗教の聖地として千年もの間毎年宗徒が訪れている。

ヒマラヤ東部は広大かつ恵まれた地形より特徴的かつ多様な動物相を支えています。高い山はユキヒョウの棲家となりアジアゾウ、サイ、タイガーが草深い洪水氾濫地域を歩き回っている一方で、あまり知られていないアトラス蛾が森の中に潜伏しています。

カドゥアの作品はヒマラヤのみならず自然界全体を捉え世界的な評価を得ています。彼の捉える作品は私たちに自然界に住む動物の棲家を変えていく急速な発展に対して挑戦すべく対応が求められている事を認識させてくれます。
ヒマラヤ東部で見られる様な生態系でのカドゥアのような献身的な芸術と共に探査が 地球規模での生物多様性が高いにもかかわらず、人類による破壊の危機に瀕している地域に必要とされているのではないでしょうか。

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羽の表面積が約400㎠の大きさを誇る世界で最も大きいエドワードアトラス蛾。この蛾は身を危険から守る為にユニークな動きをする。地面にゆっくりと落ち、まるで蛇の頭が動いているかのように見せつけるのである。

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アジアゾウは約90kgの小象が大人のゾウに成長し5000kg近くなる。

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蛇のように見える、足の無いトカゲの一種のアジアングラストカゲは東ヒマラヤで見ることが出来る。

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2012年、カドゥアはワイルドライフ部門の優秀賞に選ばれました。ワシントンDCに位置するスミソニアン国立自然 史博物館では彼の作品が、何百万人という来場者を魅了しています。ボストンマサチューセッツ大学生物学教授、Dr. Kamal Bawaとの共同出版された書籍からヒマラヤについてもっと詳細に学ぶことが出来ます。

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エネルギー需要のため現在ヒマラヤ周辺の川、テスタなどでダム建設が行われている。

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籐と竹で作られているこの橋はインド北東部の特徴的な橋である。中には180mもの長さの橋もあり、日常生活で東ヒマラヤの人々に使われている。

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